カテゴリ: つれづれ日記
この夏、3冊目になる本、『りんご畑の12か月』を上梓しました。企画を立てたのが去年の冬でしたから1年半以上かかりました。舞台は安曇野のおぐらやま農場。画家の中武ひでみつさんは実際に、ここで働いている人です。大変さも、喜びもすべて知っています。だからこそ、実感のこもった作品が描けたのでしょう。この絵本にはりんごへの愛が込められています。
オーナーの松村暁生さんは子どもたちが丸かじりできるりんごを作りたいと、除草剤を使わず、低農薬で土づくりから始めました。
戦後の農薬漬けの農業は、労働を軽減して大量生産を実現しましたが、そこで失ったものはたくさんあります。原発事故以降、自然とともに生きたいと考える人はどんどん増えています。大量生産、大量消費の社会で得た豊かさは、人間の本来あるべき姿とは大きく異なっているのではないでしょうか。この絵本は、自然とともに生きることの素晴らしさを語りたいと思って企画した絵本です。
画家の中武さんはこれがデビュー作。誠実で粘り強い作風は、人柄と同じで、これからも大いに期待がもてます。おぐらやま農場http://www.ogurayamashop.com/ともども応援していただければうれしいです。
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