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1月20日、オバマが大統領に就任する。世界最強国の舵取りをする人間の影響力は大きい。アメリカは、世界は変わるのだろうか。 昨年11月、大統領就任受諾演説の最後にオバマは一人の支持者の話をした。その人は106歳の黒人女性で、かつて二つの理由から選挙に参加できなかったといった。一つは女性だったから、もう一つは皮膚の色が違ったからだと。オバマは女性と黒人への差別の歴史を語り、彼女はアメリカがいかに変われるかを知っていると述べてYes we canとその話を締めくくった。 オバマの演説には、常に弱者への言葉がある。失業した労働者が息子の薬代を払えないこと、学費がなく大学をあきらめた女性、イラク戦争で息子を失った親の生活などに思いを寄せ、政策の優先順位を少し変えれば可能性が開けるという。 また、彼は将来を考える。アメリカを作ってきたのは創造性と革新性だと語り、数学や科学の知識とともに創造性を養うために芸術教育に力を入れるという。 アメリカがオバマを登場させた背景は、アメリカ自体が強者の論理では立ち行かなくなったからだ。弱者の視点を持つオバマをアメリカ国民は選んだ。しかし、経済や社会システムがそう簡単に変わるとは思えない。それでも、オバマへの期待は膨らむ。 アメリカに追随して強者の論理を押し進めてきた日本の政治も変わるべきときが来ている。
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