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「KURA」や「Nao」の編集長だった市川美季さんが47歳の若さで突然逝ってから1年。偲ぶ会が長野市のカフェで開かれた。案内状には「都合のいい時間に、小さな思い出を持っておいでください」と書かれていた。 会場には、彼女が好きだった飲み物や軽食が用意され、人々がくつろいで静かに語り合っていた。二階に上がると市川美季さんの愛用の品や、多方面にわたる仕事が展示されていた。中央ではテレビ出演していたときの画像が流れている。 「編集長は指揮者のようなものだと思います」画面の中の彼女が語った。なるほど、一冊の雑誌を音楽に見立てていたのか、と思う。「町をデザインしたい」とも言っていた。会場の「ベーカリーズ・ストリート&カフェ」も、善光寺に近い「ぱてぃお大門」も、JA直売所「門前農館(もんぜんのやかた)」も彼女のプロデュース能力が発揮された場所だという。 集った人々と挨拶していると、彼女を通して知り合った人がたくさんいることに気づいた。彼女は人間関係のコーディネーターでもあった。 市川美季さんが会わせたいといっていた人とも出会い、久しぶりに会うさまざまな分野の人々と語り合いながら、ふと、彼女が横にいるような錯覚を覚えた。 こういう偲ぶ会ができるのは、パートナーをはじめ残された会社のメンバーの中に彼女の精神が生きているからに違いない。
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