カテゴリ: つれづれ日記
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明科にある野外保育を実践している「くじら雲」を訪ねた。細く急な山道を2~3キロほど登ったところに「くじら雲」はあった。
20人ほどの子どもたちは外を走り回り、のこぎりで木を切り、パン生地をこね、絵を描いて思い思いに遊んでいた。
大きな桑の木には手作りのブランコが下がっている。子どもたちはその木に登っていた。子どもの頃、木登りをし、穴を掘り、泥だらけになり、擦り傷だらけになって遊んでいた日々を思い出した。
この園の目標の中には「自然に対する畏敬の念を持つ」という言葉や「人と人がつながる喜びを感じる」という言葉がある。
子どもたちが山道を歩いていて、死んでいるヘビを見つけたときの話を先生がしてくれた。子どもたちはどうして死んだのだろう、と話し合いが始まり、最後は、車につぶされるといけないからと、道の脇にそっと寄せたという。
自然の中にはたくさんの生と死がある。都市生活の中では実感としてそれを感じることが少ない。野外保育の子どもたちは、変化にとんだ自然を体験しながら、友人関係や先生たちとの関係を築いていく。この子たちは、この生活の中で大切なものを身につけていくだろう。
しかし、こういう保育を実践している無認可保育園の経営は厳しい。かつては県から補助金があったそうだが、今はなくなった。
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