カテゴリ: つれづれ日記
?
去年書いていた『選挙カーから見た信州』が完成した。今週から書店に並ぶはずだ。仕上がってみるとあらためて気になる文章も見えてきたりするが、形になったという喜びはある。同時に、本も、美術館の仕事も、どんな仕事でもそうなのだが、一つのプロジェクトが動くためには、何人もの人々の協力がなければならないとあらためて感じた。
膨大な編集の作業がなければ、この本はできなかったし、表紙絵やイラストレーションを描いてくれた中武ひでみつさんの力もおおきい。企画、デザイン、印刷、営業・・・。本を手にすると、この本にかかわった人々への感謝の念が大きくなる。実は、原稿を書く段階でもたくさんの人に取材協力をしていただいた。調査、研究のために読んだ資料や本を作った人々の努力も、この本の向こう側にはある。
中身に関しては、読者の人の判断にゆだねるしかないが、まずは手に取っていただかないと評価も生まれない。興味のある方は是非ご一読をお願いします。
信州という地域の中で、教育や農林業や福祉、医療、観光などさまざまな課題についてぼくなりに書いた本だが、一方で選挙というものの本質にも少し触れた。
信州を舞台にしているのだが、じつは、ここに書いた問題は日本はもとより、世界の中でも通用する問題がたくさん含まれている。ぼくの意見が絶対だ、などとは少しも思わないけれど、この本をきっかけに、子どもと、自然と文化を大切にして、社会的に弱い立場の人々が安心して暮らせる世の中を作るための論議が生まれるならば、これほどうれしいことはない。
?
ケータイでもご覧いただけます。
左のQRコードを読み込んでください。うまく読み込めない場合は下のURLを直接入力してご覧ください。
Copyright© Matsumoto Takeshi. All rights reserved.