2か月以上もブログを更新せず、何かあったのではないかと友人から問い合わせがありました。体はピンピンしていたのですが、この2ヶ月あまり、通常の仕事の他に3冊の本の制作に取り組んでおり、ブログを更新する余力がありませんでした。
ようやく、一段落いたしました。
まず1冊目の本『白い馬』(東山魁夷・絵 講談社)が10日ころ発売になります。
白い馬の誕生40周年に合わせて、魁夷の「緑響く」(表紙の絵)やザルツブルク周辺の作品から発想して物語りを書き、絵本にしました。
魁夷はモーツアルトのピアノコンチェルト23番の第二楽章を聴いて、この絵の構想が生まれたと言っています。ぼくはそのことをヒントに、一編のファンタジーを作り、魁夷の絵で構成しました。大人にも、子どもにも、魁夷の絵がより身近になり、更に深く鑑賞できるきっかけになればと願って作った本です。大変ではありましたが、楽しい仕事でした。本屋に並んだら、立ち読みでもしてくれるとうれしいです。(買ってくれればもっとうれしい)
2冊目は20日ころにでます。『東山魁夷と旅するドイツ・オーストリア』(日経新聞社)という本です。魁夷の創作の秘密を、解明した意欲作です。これについては、本が出来上がった時点であらためて書きます。3冊目は8月に出る絵本で『りんご畑の12か月』(中武ひでみつ絵 講談社)一年半以上かかって作った労作です。安曇野を舞台に自然と共に生きるリンゴ農家の青年が5歳の甥っ子に送る手紙が軸になって物語は展開します。これについても、そのうち書きます。
また、先月は、安曇族の調査や絵本学会や、次の本、(小説にしたいと思っています)の取材のために2週間ほど福岡、熊本、鹿児島、奄美大島にも行って来ました。
これからは、ちょくちょく気楽にブログを書こうと思いますので、よろしくお願いします。
松本猛