カテゴリ: つれづれ日記
蓼科方面でカラマツストーブの製作や普及に取り組んでいる人々にあった。カラマツは脂が多く燃やすと煙が多く高温になるために普通の薪ストーブには適さないといわれていた。ところが、この薪ストーブはその問題をクリアし、どんな薪でも対応し、灰も少なくきわめて暖かいという。実際に使っている旅館の人の話もきいたが、なかなか快適で、石油のファンヒーターはもう使っていないという。
すごいのは、長野県中にある間伐を必要としているカラマツ利用から、このストーブを発想したということだ。間伐が必要でも、間伐した材が役に立たなければ、間伐は進まない。
現在県内では、何十年も放置され、もやしのような林になっているカラマツ林が非常に多い。これが、大雨や台風のときに倒れたりして被害を大きくする。治水のためにも間伐は急がなければならないが、なかなか収入につながらないこともあって間伐する人が少ない。
材木として使えないような間伐材でも、このストーブにとっては価値がある。地域のカラマツ材を使えば運搬費もほとんどかからず、やらねばならない間伐も進むという考え方だ。
自然保護、環境保全と、住民の生活の利便性と、産業を結びつけるこうした取り組みは大切だ。
ケータイでもご覧いただけます。
左のQRコードを読み込んでください。うまく読み込めない場合は下のURLを直接入力してご覧ください。
Copyright© Matsumoto Takeshi. All rights reserved.