カテゴリ: つれづれ日記
22日に東京のちひろ美術館で鎌田實さんの命についての講演があった。チェルノブイリでの医療活動の経験と福島での活動のこと、イスラエルとパレスチナでのことなどを通して、われわれが何をなさねばならないかを考えさせる話だった。
15日は松本市で信州自遊塾主催の「放射能情報のウソとホント」と題した講演とトークを行った。実際に福島に住み、放射線量を計っている人や、子どもと避難してきている人の言葉は重かった。
おそらくこうした小さな講演会や集まりは日本全国でたくさん行われているのだろう。そういう積み重ねが16日に東京に集まった17万人集会へとつながったにちがいない。写真は松本の講演会にも来てくれた友人が、翌日は東京の集会に行って撮って送ってくれたものだ。
最近のマスコミ報道で目につくのは、原発情報がどれだけ隠蔽されてきたのか、いまもされているのか、というものだ。少しずつマスコミの姿勢が変わってきているのは、おそらく世論の動向を感じ取ってのことだろう。
大規模な集会は60年安保、70年安保やその後のベトナム反戦運動以来だという。60年の時は子どもだったのでよくわからないが、70年のころは、集会やデモにもよく参加した。
ベトナム戦争が、嘘で塗り固められた戦争で、アメリカが侵略者だということが誰の目にもあきらかになり、それを全面的にバックアップした日本政府の態度の欺瞞性に人々が気づいた時、あの大きなうねりが起こったのだ。
28日に東京のちひろ美術館で小さな講演会を行う。母、ちひろとともに作った、ベトナム戦争と東京空襲をテーマにした絵本『戦火のなかの子どもたち』について話す。今の時代、原発と戦争という違いはあるにせよ、命よりも金儲けに向かおうとする国家のありようはよく似ていると思う。ぼくの話も、自ずと今とあの頃の話になるだろう。興味がおありの方はどうぞおいでください。詳細は http://www.chihiro.jp/tokyo/event/2012/0628_1010.html をチェックして下さい。
一人ひとりが、自分のできるやり方で言葉を発していくことが大切なのだと思う。
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