カテゴリ: つれづれ日記
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昨日、NHK教育テレビの撮影が安曇野ちひろ美術館であった。「ミューズの微笑み」という番組で安曇野ちひろ美術館をとりあげてくれる。(放映は10月16日夜23.45~0.15)ナビゲーターは音楽家の坂本美雨さん。ちひろについてのインタビューを受けたが、素敵な感性をもった女性だった。
彼女のお父さんは坂本龍一、お母さんは矢野顕子。坂本龍一さんはぼくと同じ年齢で、芸大では、面識はなかったものの、同じキャンパスにいた。美雨さんとぼくは親がビッグネームということでも共通点があり、話は弾んだ。
母、ちひろのどうにもかなわなかった才能について語ると、美雨さんは「そうなんです」と自分のご両親への思いを重ねられ、面白かった。龍一さんは美雨さんに、やるなら「一流になれ」といったそうだが、一流とは何だろう。ゴッホも宮沢賢治も生きているときはなかなか認められなかったが、超一流だ。ぼくの知っている絵描きさんの中にも、画壇的権威を求めなかったために有名ではないが、すばらしい仕事をした人がいる。ぼくがやってきたことの一つは絵本の分野でそういう作家たちを発掘してきたことなのかもしれない。
母に、絵の才能では及びもつかなかったが、母から学んだことは山ほどあった。選挙に出てみて、父、松本善明のすごさも改めて知ることができた。ビッグネームかどうかは関係ないが、しっかり生きた親から学ぶものがたくさんあったぼくは幸せだと思う。
美雨さんには、自分らしく、自分が納得するいい仕事を焦らずにやってもらいたい。
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