カテゴリ: つれづれ日記
14日から安曇野ちひろ美術館で新しい展示が始まった。ちひろ展は「野の花のささやき」。世界の絵本館は「2000年代の日本の絵本展」。これは10年ごとに日本の絵本をふり返り、エポックになった絵本をピックアップする展覧会。どちらも、見ごたえ十分だが、それに加えて、今回は松本市を中心に行われている「工芸の5月」に連動して、多目的展示室で「子どもの椅子展」を開催している。
10人の木工作家が、個性とオリジナリティーにあふれた「子どもの椅子」を出品した。椅子は、眺めるだけではなく座ることもできる。初日は団体で来館した子どもたちが、一つ一つの椅子に座って楽しんでいった。それはそれで楽しい光景に違いないが、実を言うと、子どもがいない空間でこの椅子を眺めると、椅子に子どもたちが座っているイメージがわきあがり、しみじみとうれしくなる。
木工作家たちは、それぞれにいろいろな子どもをイメージしながら椅子を作ったに違いない。並べられた椅子には彼らのイメージした子どもたちが座っているのだ。
一脚ずつ違った木材で作られた椅子、背面に動物をかたどった椅子、小さな三角形の座面のおにぎり椅子、七つの椅子の座面が一枚板を使って作られていて木目がつながる椅子・・・。作家たちが、楽しみながら作ったに違いない作品には夢が詰まっている。木と椅子がますます好きになった。
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