カテゴリ: つれづれ日記
今日の信毎の「考」欄で中馬主筆が「核の傘、抜け出すとき」という一文を寄せていた。
中馬氏は核兵器は一般市民をも巻き込む無差別の大量殺人を行う兵器だと指摘した後、菅首相の姿勢に疑問を投げかけている。菅首相は広島の平和式典で、核兵器のない世界へ向けて先頭に立って行動する道義的責任を口にした一方で、その後の記者会見で「核抑止力は引き続き必要だ」と述べたことを指摘する。アメリカの核の傘に隠れたまま、非核三原則を堅持し核廃絶を語れるのか、という論旨だ。続けて、中国に本気で核軍縮を迫るには核の傘から抜け出すしかないと語る。
実に明快、まったく同感である。
知事選の中で、明快な判断をしなければならない、と感じたことが何回もあった。あいまいにすることで、賛成の人の票も反対の人の票も取り込めるという判断もあるのだろうが、立場を明確に示さないことには、県民が判断できないと私は考えた。浅川ダムに対して再検証が必要だと訴えたのはその一つである。
阿部新知事は、コンクリ-トのダムによらない治水が基本的には正しい、とおっしゃる。それならば是非とも、役に立たない浅川ダムの再検証をしていただきたいと思う。本気で自然を守り、仕分けをして無駄な公共工事を見直すなら、浅川の問題は避けて通れない。
阿部新知事には、菅首相のようにはなってほしくない。周囲の声に惑わされず、ご自身の信じるダムに対する考えを貫いていただきたいと期待する。
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