カテゴリ: つれづれ日記
7日、田中前知事が中止し、村井現知事がそれを覆して推し進めた淺川ダムが作られる淺川を見てきた。案内をしてくれたのはダムに反対する住民団体の代表である内山卓郎さん。朝9時から12時ころまで、上流から千曲川合流地点まで、3時間の説明を受けた。
現地に着いたとき、テレビ各局はもとより、数十人のマスコミの人たちが待っていて、このダム問題が県民にとって大きな関心事であることを感じた。
淺川の第一印象は、こんなに小さな川なのか、というものだった。建設現場は地すべりが集中的に起こっている地帯で、本体工事に匹敵するくらいの40億円が、地すべり対策に当てられるという事実にあらためて問題を感じた。
オリンピックのために、ダム予算を使い、ダム建設地が決まらないのに200億円も使って道路を作ったということには驚かされた。
千曲川との合流地付近では、千曲川の増水時に淺川の水が流れ込めなくなって起こる「内水氾濫」に対しては、このダムは何の役にも立たないどころか、逆効果の可能性もあるとの説明を聞いた。「内水氾濫」に役に立たないことは県も村井知事も認めているのに、ダムを作ることによって、効果があると住民に説明してきたとすれば、これは問題だと感じた。新幹線を作るときの用地確保のためにダムを作るという約束をしたことが問題の根底にあるのだろう。
視察を終えての印象は、先に「道路を作ってしまった」「新幹線のためにダムを作る約束をしてしまった」ということが不必要なダムを無理して作ることになったのではないかと、感じた。
しかし、今回聞いたのはダムに反対する人の意見だ。賛成派の方の意見も真摯に聞いたうえで、ぼく自身の考えを整理するつもりだ。
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