カテゴリ: つれづれ日記
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激動の2011年が終わろうとしています。
3.11はぼくにとって今まで生き方を問い直させる大きな出来事でした。とくに原発の問題は、人間の文明というものについて、深く考えさせるきっかけになりました。
ぼく自身、電力というものに対しての意識が薄らいでいたことを思い知らされたました。どこかで空気や水のように、いつでもそこにあるものというように思いこんでいました。電気を享受するということも、人間が生活するということも、実は自然と深くかかわっています。
アメリカの先住民の言い伝えのなかに「7代先を考えて判断せよ」という言葉があります。一本の木を切るにも、200年から300年先のことを考えて判断しろということです。
私たちは、湯水のごとく電気を消費してきましたが、原発は処理不可能な放射性廃棄物を吐き出し続け、火力発電もCO2を排出し続けています。現代人の多くは、ぼくも含めて未来の地球に対して無責任でありすぎたと思います。
夏に、信州自遊塾を立ち上げ、人間と自然の問題を考えたいと思ったのは、まさにぼく自身のこの問題に対する反省があったからです。たくさんの人々の賛同があって、すでに3回のイベントを開催することができました。エネルギーについて、自然について、人間の生き方について語り合う場を、来年もしっかり継続して行きたいと思います。もし、参加したいという方がいらっしゃれば、HPから自遊塾HPへ入れますので、そこからご入会ください。
来年、2月には『ふくしまからきた子』という絵本を岩崎書店から出版します。子どもたちに原発という問題について考えてもらいたいということから、東京でイラストレーターをしている娘、松本春野と企画を立て、いっしょに作りました。やっと、原稿を入稿したところです。原発事故はは自然を破壊し、生活を破壊しただけではなく、人の心をも傷つけています。この絵本は原発事故にあった一人の女の子の心を見つめた本です。
いま、空気や水という普段意識してこなかったものが、地球という自然が奇跡のように生み出した宝物だったということをしみじみ感じています。人間が、自然によって生かされているということを意識しなくなるということは、地球に対する冒涜でしょう。
2012年は、地球を、自然を、人の生き方を、しっかり考えていこうと思います。来年もよろしくお願いします。
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